soto-ガソリン缶

日本一周に旅立つにあたって、想定される車両・環境関係の”危機”と、その対策をまとめてみました。

車両のガス欠

これはバイクや車で日本一周をするにあたって、誰もが考える事ではないでしょうか。都会では大した問題になりませんが、田舎の方だと土日祝日が休みだったり、午後6時には閉まってしまったりと、気をつけていても想定外の給油不可能状態に陥る事があります。特に私の車両はオフロードバイクで、タンク容量が7.7リットルしかないので非常に可能性が高く、不安要素になっています。

今まで幾度となくハラハラしてきた経験がある

今までバイクの種類は違えど、幾度となくガス欠に怯えてきた経験があります。ツーリングに慣れていない時、田舎のガソリンスタンドが早く閉まったり、休みがあると知らずに給油できなかったり、また、大した距離では無いと考えていた峠道が思いの外長かったりと、”ここでガス欠したら大変な事になるな”という場所でとても心細い思いをしました。

覚えている中での一番焦ったのは、当時はガードレールもなかった旧野麦峠の峠越えです。入り口近辺からガソリンの残りはそんなに多く無いのはわかっていたのですが、周辺にガソリンスタンドもなく、引き返して給油する気にもなれず、そのまま進んでいきました。とても細く危険な急勾配の道で、走行速度もゆっくりで、どんどんガソリンメーターが下がっていくのが非常に恐怖でした。結局ギリギリ足りたのですが、もしあの道でガス欠していたら、とても大変な目に遭っていた事でしょう。

それを教訓に、長距離ツーリングでは携行缶を持って行った

それ以来、ガス欠には慎重になり、北海道ツーリングではガソリン携行缶を持っていきました。大きく重いものだったのですが、北海道ではきっとお世話になるだろうと考えて、持ち物リスト入りしました。しかし正直毎日の荷物の積み下ろしで、毎回毎回邪魔だなぁと感じていました。

でも結局、一度も使う事はなかった

しかしガス欠に対する不安は大きかったので、いつも早めの給油をしていました。それが功を奏し、一度も使う事がなかったです。実際ガソリンスタンドがなくて困った時もありましたが、その時々で何とかなるものです。それ以来その携行缶は持っていくこともなく、ずっと押入れにしまわれていました。

多分ガソリン携行缶は日本一周でもいらないと思う

私の結論はこれです。何キロ走行したらその後に発見したスタンドに必ず寄る、という自分の車両に合ったルールを決めておけば、ガス欠する事はないと思います。私のバイクは7.7リットルしか給油できませんが、リッター25キロ走ったとして、192.5キロ走る事ができます。100キロ走ったら給油、と決めておけばガス欠する事はないでしょう。

自分のバイクの走行可能距離の半分を超えて発見したガソリンスタンドに寄る

実際は距離を稼ぎたいときなどは結構面倒に感じますが、休憩がてらしっかりとそのルールを守れば、余計な心配や余計な荷物が増える事がないので、体にも、車両にも優しい運用が可能になります。

でも実際は・・・持っていく!

とはいえ、本当の万が一という事もありますし、ガス欠して荷物満載のバイクを半べそかきながら押し歩くのも悲しいので、小さめのガソリン携行缶は持って行こうと思っています。しかし、その安心が慢心に繋がり、ガス欠を頻繁に起こす事態になると本末転倒ですので、上記のルールを守り、安全安心に旅をする必要があるでしょう。

車両の故障

これに関してはそうならないように前もって整備していく事、少々の故障は自分で直せるようになっておく事が大切ですが、そうはいかない場合も多く、対策はその状況で様々です。

簡単な故障ならその場で直せるように工具を持っていく

工具は重いですが、故障するたびに修理工場に運んでもらっていたら旅の継続も危ぶまれます。タイヤのパンクやプラグの被り、レバー破損等は直せる工具を持っていく事をオススメします。

チューブレスタイヤのバイクなら、パンク修理キットが一つあれば、簡単にパンクを直す事ができます。チューブタイヤの場合は手間がかかりますが、釘が刺さった等であれば、パンク箇所がわかっているので、車両を立てたままタイヤをホイールから外し、チューブを引きずり出して修理する事も可能です。

スペアパーツもそれなりに持っていく方がいい

これには賛否両論あると思いますが、私はヘッドライト系・電装系に限ってはスペアを持っていくことにしました。ヘッドライトはHIDに変えていて純正では無いので、代わりが手に入らないというのもありますが、1セット予備に購入し、持っていきます。また、Macの充電用に装着したインバーターも、今回の旅ではMacは重要な地位を占めているので、インバーターが故障して充電できなくなるのは困る為、予備を持っていくことにしました。

荷物は増えてしまいますが、それぞれの日本一周の目的を達成するにあたって重要な部分は、重さや容量に関係なく、できるだけ持って行った方が良いというのが私の考えです。

急な気温の変化

今度は自分ではどうにもならない気温の変化についてです。

急な寒気が入ってきたり、山の上だったりすると、通常の装備では凍えてしまう

昼間は暑いなぁなんて思っていても、気温の変化が激しい日や、山の上だったりすると、夜中はありえないくらい寒くなります。しかしほぼ使う事がないような防寒着を持っていても、普段の運用で負担になってしまいます。そのため、薄くて機能的な防寒装備を考えなくてはいけません。

緊急事態にはやはりエマージェンシーシートがおすすめ

もちろん普通の防寒着などは暖かくて機能的でよいですし、いくつか持っていく必要はありますが、”万が一”の為だけに無駄に大きなスペースを消費させるわけにはいきません。持って行った防寒具だけでは足りなかった場合、どうしたらいいでしょう。

そんな時におすすめなのが、エマージェンシーシートです。これはアルミを蒸着したかなり薄いシートで、熱を反射して体温を保持します。薄さからは想像もつかないような保温力があり、これ一枚でもかなりの暖を取る事ができます。畳んでいる状態ではポケットティッシュ程度の大きさしか無いので、雨よけ等にも応用して、使い捨て感覚でいくつか持っていっても重宝すると思います。

本当のエマージェンシー

自分の仕事だったり、プライベートだったり、本当のエマージェンシーの場合はどうでしょうか。

旅は大切だけれど、自分の周りの人を第一に考えた方がいい

日本一周などという大掛かりな旅は、行ける時期も限られている為、中断すればそれで一生行けなくなってしまう可能性もあります。しかし、それだけのために旅を優先し、周りの人をおろそかにしてしまうと、自分が日常に帰った時に後悔することになります。周りの人も大掛かりな旅だと言う事は知っていると思うので、ちょっとやそっとでは遠慮して中断しなくてはいけないような事態にはならないでしょう。それでも帰る必要があると言われたとすれば、それはきっと、本当にあなたをその時に必要としているからだと思います。

ですので本当のエマージェンシーが起きたら、悔しいですが、旅を中断する事を検討する必要があります。

まとめ

用心するに越した事はないが、用心しすぎても窮屈になる

最大限用心するなら、予備のバイクに予備のテント、予備の・・・とキリが無いでしょう。そんなものは使うわけがないといっても、何が起こるかわからないのが人生です。しかし、だからと言って用心しすぎても気持ちも荷物も窮屈になって、楽しむ事ができなくなってしまいます。

危機を乗り越えるという事を楽しもう

最低限の危機対策をしたら、あとはもう、楽しむしかありません。危機を乗り越える際に、計画とは全く別の方向に行ってしまう事もあるでしょう。でもそれを楽しむからこその旅だ、というのも忘れてはいけないのかもしれません。

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コメント

  1. おかじゅん

    日本一周時は重い荷物を積むので燃費がかなり悪くなるので1日目2日目で燃費を把握したら良いと思います 自分の場合1㍑5㎞の差がありました

    • パン 作成者

      KLX250に荷物満載は初めてで、燃費がどのくらい減るか解らないので1、2日目で計算し直しますね(*゚∀゚*)
      ありがとうございます!
      おかじゅんさんは5キロも差が有ったんですね。貴重な情報いつも心強いです(*゚∀゚*)

      一応通常時の燃費は30〜35キロ位なのですが、元々の車重が軽いので相当悪化しそうで怖いです(;_;)
      20キロ位に落ち込んだら満タンで150キロしか走らないですね(笑)

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