日本一周-17日目

私が旅中に使っていた360度カメラの新製品「THETA V」が発売します。旅中ほぼ毎日、ハードに使って来た経験からのTHETA Sレビューと、新製品のTHETA Vは買いのかを考えていこうと思います。

360度カメラとはなんぞや

このブログをご覧いただいている方には、もしかしたら一度くらい、私の撮影した360度画像や動画を見ていただけているかもしれないので今更かもしれませんが、一応そんな定義から入っていきたいと思います。

私が便宜上360度カメラと呼んでいるものは「360度全天球カメラ」と呼ばれ、上下左右前後、360度グルーっと一度の撮影で記録することができるカメラのことです。

THETA-S-正面アップ

そのため、表と裏に魚眼レンズがそれぞれ付いていて、その2枚の写真を合成してぐるっと見れるようにしています。動画の場合も同様で、前後のレンズと撮像素子で記録した動画を合成しています。

そんなTHETA Sと毎日アウトドアで長時間共に過ごした私は、THETA Sのヘビーユーザーと言えると思います。苦楽を共にしたその相棒について、ヘビーユーザーの視点から見ていこうと思います。

THETA Sの良いところ

このジャンルはまだ新しいので、コンデジやデジイチのように比較対象は多くないのと、私自身も他の全天球カメラを使ったことがないので、比較としての良し悪しはわかりませんが、長く使ってみてこれが良いと感じたところを挙げていきます。

360度映像・画像の臨場感が素晴らしい

VRでバイク旅 日本一周【7日目】三重県尾高高原キャンプ場 – Spherical Image – RICOH THETA


全天球カメラの唯一といってもいいくらいのデジイチに対するアドバンテージはここに尽きます。「普通のカメラでは撮れない」という特別な立ち位置と、「あまり見慣れない映像だからパッと見びっくりさせる」ことができます。

また、THETA Sでは立体にはなりませんが、VRゴーグルを装着して視聴することにより、自分の居た場所や思い出をリアルに追想する事ができます。自分の目の前に広がった景色を自分の首を振った任意の場所を見る事が出来るのは、普通の動画や写真では味わえない臨場感です。

360度を一度のシャッターで撮影出来るため、撮りこぼしがない

見たい場所を自分の首振りだけで見る事ができるので、通常の動画のように、「もうちょっと右が見たかった!」とか「この後ろってどうなってたんだっけ?」という事がありません。何も考えずに一回撮れば、ブレたりしていない限り失敗写真にはなりにくいです。高さや立ち位置の違いはあれど、360度映るので構図を気にする必要もありません。

開けた場所では特に力を発揮する上、狭い場所の雰囲気を伝えるのも得意

開けた場所は360度大迫力に撮れるので、特に力を発揮します。

沖縄本島最北端、辺野古岬!VRでバイク旅 日本一周【35日目】 – Spherical Image – RICOH THETA

これは沖縄の最北端での撮影ですが、全体を見る事ができるので、後から見てもその時の状態を鮮明に思い出しやすいです。

また、苦手そうに思える狭い場所の雰囲気を伝えるのも実は得意です。

マリックスライン クイーンコーラル8 2等寝台 VRでバイク旅 日本一周【38日目】 – Spherical Image – RICOH THETA

これはフェリーの寝台の枕に置いて撮影したのですが、このクイーンコーラル8というフェリーの寝台に寝そべった時の雰囲気を、見ただけでかなり正確に把握する事ができます。画像下の+ボタンを押してズームし、自分の視野角に合わせると、尚雰囲気をつかみやすくなります。

使い方次第で面白い映像が撮れるのが360度カメラの強みではないかと思います。

今はまだ目新しいので注目してもらえる

まだ「当たり前の撮影方法」という感覚で浸透はしていないため「特別なもの」として見てもらえる機会が多いです。ですので、一台持っているだけで、色々な場所で盛り上がる事が出来ます。

THETAは他の360度カメラと比べてスタイリッシュ

これは人それぞれの好みにも依るとは思いますが、細長い板状のデザインで、スタイリッシュで所有欲を満たしてくれます。

リコーのTHETA S Galaxy Gear 360 コダック(上方214度まで)

THETA Sの良くないところ

まだ発展途上ゆえの使い勝手の悪さは多々あります。

付属のケースが使い物にならない

全天球カメラは前後にむき出しになったレンズが出ているため、裸のまま保管するのは危険です。その為に、保管の際に保護するケースというかスリーブが付いているのですが、それが使い物になりません。

THETA-S-中身

この真ん中のネオプレーン素材のものがケースなのですが、キツキツな上、入れた状態でどこかにぶつけたらレンズが割れてしまいそうな程頼りないです。

別売りの中国メーカーのシリコンケースを購入して対策

そのままじゃバイク旅に持っていくのが怖すぎたので、中国メーカーのシリコンケースを購入して対策をとりました。

Amazonで見る

安い上にぴったりフィット、そして何によりもレンズ部分の保護が秀逸で、上から被せる蓋のようになっているのですが、これがとても使いやすかったです。このケースのままホルスターバッグに突っ込んでいても何の問題もないくらい保護性能が高いです。中国の会社のものだったので、最初はダメ元と思っていたのですが、これはバイク旅に使うのであればなくてはならないアイテムでした。

データ転送が遅すぎる

スマホにデータを転送する際はWi-Fiでの転送になるので、かなり遅いです。
私はMacも一緒に持って行ったのでUSBケーブルで繋いで取り込むことも出来たのですが、USBケーブルでMacに取り込むとそのままでは全天球動画として再生できないものになってしまうので、アプリでのコンバートをした上、Youtube用にGoogleのツールを使わなければならず手間なので、Wi-Fiでアプリに転送していました。

MacbookAir-ケース-装着全体像

USBケーブルで取り込めばすぐですが、Wi-Fi転送となると、3分程度の動画でも10分以上、10分程度の動画なら30分かかる事もあり、しかもその間はアプリを閉じたりスリープにしてもいけないので、実質スマホは使う事が出来ず非常にストレスでした。

静止画の場合は1枚3秒〜5秒程ですので、そこまでのストレスではありませんでした。

根本的な対策は取れず、夕飯を作り終わってから取り込む習慣を付けた

夕飯料理中はiPhoneで写真を撮るので取り込みも出来ず、非常に不便な思いをしてきました。これは日本一周後半に出発する前に確実に対策を取ろうと決めた位不便でした。

バッテリーがあまり持たない

日本一周-44日目

Wi-Fi経由でシャッターが押せるので、バイクにマウントさせた状態で電源を入れ、「ここだ!」と思った場所でスマホからシャッターを押す、そんな使い方を誰しもが想像すると思いますが・・・。電源を入れたまま撮影せずとも1時間強でバッテリーがなくなります。

オートスリープもあるのですが、スリープをすると本体の電源ボタンを物理的に押さないと起動せず、スマホから電源オン!などという使い方はできません。不便!!なので車載してスマホからシャッターを押したいという場合は、常に充電した状態で電源を入れておく必要があります。

撮影したくなったらバイクに取り付け、撮影が終わったら外す、という使い方で対策

こちらも根本的な対策ではありませんが、モバイルバッテリーを接続して使ったりと、臨機応変にやっていました。

接続がすぐ切れる

Wi-Fiで接続し、モバイルバッテリーで電源を確保していても、カメラとの接続が切れてる事も多々ありました。

オーバーヒートしやすい

デザインとの排他なのでしょうが、オーバーヒートして使えない時もありました。しかし一番困るのが1時間くらいかけてスマホに転送している最中にオーバーヒートし、取り込み直し・・・なんて事もありました。発狂しそうになりました(笑)

できるだけ涼しい場所で、結露が心配でしたが冷たいものを近くに置いたりして対策

シリコンケースを付けているのもオーバーヒートに拍車をかけていたと思います。しかし付けないと普通に取り回せないし、結構困っていました。

内臓メモリが少ない(8GB)

毎日家に帰る場合なら問題にならないくらいの容量ですが、転送時の不便さの問題も相まって、少しの間取り込んでいないとすぐいっぱいになってしまい、シャッターチャンスを逃す事も何度かありました。

手ぶれ補正がない

マウント方法が少しでもうまくいかないとブレブレの動画になってしまい、うまく撮れない事も多かったです。

前後のレンズで色が変わってしまう事がある・画質があまり良くない

日差しが強かったりするとうまく合成が出来ず、前後のレンズで色が変わってしまう事がありました。

進行方向右側の境目がわかります。ブレも抑えられてないので、ブレ&境目がある&画質が悪い動画になってしまっています。

ただし、YouTubeにあげた動画は実際よりかなり画質が落ちており(そういう仕様だそうです)、実際撮ったものをそのまま見ると、もっと綺麗で臨場感のある動画です。(静止画には劣ります)

挙げてみたら良くないところがかなり多いですが、THETA Vでは解消されているのか

そこで気になる新製品の登場です。時期的にも後半の出発前に出るので、出来ればこれを入手して行きたいところですが、THETA Sも買って1年経ってませんし、なによりTHETA Sより高い強気の価格設定が手軽に手を出せない理由だったりします。

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発売は2017年9月15日です。

THETA Sの良くないところがTHETA Vではどうなったか

付属のケースが使い物にならない→不明→発売後確認したところ、同様のソフトケースでした。

これに関して、付属品の情報がネット上で見つからなかったので不明です。(記事執筆時現在(発売日前日))

サイズは変わっているかもしれませんが、ほぼ同じものでした。シリコンケースは必須かもしれません。THETA Sより横幅が1ミリ程大きくなっているのでケース選定の際はお気を付け下さい。

データ転送が遅すぎる→Wi-Fiが5GHzに対応し、転送速度が2.5倍になる

転送速度が2.5倍になったとはいえ、録画も4Kに対応して容量も大きくなっているため、Wi-Fi転送の場合の読み込み完了までの時間は劇的に早くはならないだろうというのが私の予想です。ただ、少しでも早くなるのは大歓迎なので、この点はとても評価できると思います。

バッテリーがあまり持たない→4K対応になり、消費電力も増えている可能性もある

バッテリーの持ちが短くなるような仕上げはしてこないと思いますので、同等か少し増える程度だと考えられます。

接続がすぐ切れる→Bluetooth対応になり、スマホから電源を入れる事も可能になるなど、接続性能は大幅改善

これはかなり大きいです。車の外にマウントしていても、車内から電源のオンオフができるのはかなりの強みでしょう。

オーバーヒートしやすい→筐体のデザインも同じで性能アップ、素材も変わってないように見えるので期待できない

出る時期が真夏を過ぎているので最初は問題にならないと思いますが、やはり真夏はオーバーヒートする事もあるのではないかと思います。

内臓メモリが少ない(8GB)→増加して19GBに

倍以上になりましたが、今までのフルHD動画から4K動画に対応した事を考えると、単純に4倍の容量になっていてもよかったかもしれません。4Kで撮る場合、圧縮方法にもよりますが、撮影できる時間は短くなっていると思います。MicroSDに対応させる方向ではダメだったんでしょうかね・・・。

手ブレ補正がない→ジャイロを搭載して手ブレを軽減

本格的な手ぶれ補正ではないので、車載の大きなブレにはあまり効果がないかもしれませんが、それでも手ブレを補正できる機構が加わったのはかなりの高評価です。

Engadgetで手ブレを軽減と書いてあったので鵜呑みにしてしまったのですが、あくまでもジャイロなので傾き方向にブレ(ズレ)た場合に頂点が補正されるというもので、ジャイロを手ブレ軽減として期待するのは酷かもしれません。継続した細かい傾きのブレには対応出来ますが、上下や左右などの本来の手ブレ部分は防ぐ事が出来ません。

前後のレンズで色が変わってしまう事がある・画質があまり良くない→画質はクッキリとかなり向上している

新しい映像素子と、コンデジレベルの画像処理エンジンからデジイチレベルの画像処理エンジンへバージョンアップしたことにより、日差しの強い日に前後のレンズで色が変わってしまうのも軽減されていると思います。

何よりもボヤボヤっとした画像がクッキリシャープになるのはとても良いと思います。

ほぼ全ての不満点が改善されたTHETA V、果たしてTHETA Sユーザーは買いなのか!?

今回は私がTHETA Sに対して持っていた不満点にスポットライトを当てて比較しましたが、THETA Vはマイクやアクセサリ等の改善点がまだまだあります。そんなTHETA Vは、THETA Sユーザーにとって果たして買い換える価値があるのか!?

VRでバイク旅 日本一周360的には今は待ち

現在THETAのラインナップはTHETA Sが型落ちし、THETA VとTHETA SC(廉価版)となりました。THETAは2ラインナップで上位版・廉価版で構成しているので、THETA Sより高性能で、THETA Vの技術をフィードバックした THETA SC(廉価版)相当のものがそう遠くないうちに(1年以内には)出ると踏んでいます。その性能も画質の面ではTHETA Vと同等と予想できます。

その理由として、THETA S(上位版)とTHETA SC(廉価版)の場合、細かい違いこそあれ、筐体の放熱性から動画の最長時間が5分に制限されているのと、HDMI出力(ライブ配信機能)に対応していないくらいで画質自体は変わらずだったので、それを倣う形になると思われるからです。(ただし、オプションの3Dマイクロフォン等は使えなくなっている可能性もあると思います)

画質の変わらない廉価版が出たとしても、THETA Vは上位バージョンなので、性能が一番良いのは明らかですが、現在の価格(約5万円)を考えると、少々ご祝儀価格かなと思います。

防水ハウジングや・・・

3Dマイクロフォンもアクセサリにあって、いろいろ楽しそうなのですが、そのどれもが結構値が張ります!

しかしTHETA Sがそうであったように、このTHETA Vも値下がりはほぼ期待できません。モデル発売時も私が買った時も、モデル末期ですら価格が崩れない強気な販売をしていました。ですので、もしTHETA Vに興味があって「もう少し安くなったら買おう」と思っている方には「THETAの上位モデルは安くならない」とアドバイスさせていただきます。安くなっても46000円辺りを推移するのではと考えています。

THETA Sに不満はありますが、気に入って使っているので、その不満を潰すべく対策をとって後半戦に臨もうと思います。それについては「THETA Vは高すぎるけど全天球カメラが欲しい。でもTHETA SCじゃ物足りない!」という方や、現在THETA Sを所持している方の参考になるように後日記事にしようと思います!

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コメント

  1. とれいさー

    画像綺麗って見てるだけだけど色々苦労してたんですねぇ
    新しいものを買うと人柱みたくなるのはしかたが無いのかなぁ
    カメラちょっと欲しいと思ってたけどそうか下がらないか~

    • パン 作成者

      なんだか写真や動画に無駄にこだわっちゃって、それで面倒になって更新が遅れたりしてました(つД`)ノ

      THETA Sは荒削りなので、買うならVの方がいいと思います!でもTHETA Sも出始めの最安値が38000円くらい、モデル末期でも35000円くらいなので、Vも似たようになるのかなとヽ(´o`;
      言い換えれば2年くらい使っても高く売れる!のかも(笑)

      現実的に一択みたいになってるので、競合モデルも沢山出て値段下がって欲しいですね(´∀`*)
      でも一台あると楽しいですよ!私が書いたTHETA Sの悪いところが許容できて、動画を5分以上撮らないならTHETA SC が安くてオススメです。新型が1年以内に出るかもですが(=´∀`)

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